2009-06-28

Last.fm の創業者であった3人が、自分たちの起こした会社を離れることになった。Last.fm は2年前に買収されて、CBS の一部となっている。これで CBS の意向がますます反映されやすい体質になるだろう。ブログでのアナウンスには、ユーザーからのさまざまなコメントが寄せられている。労をねぎらう言葉もあれば、これでこのサイトも終わりだという悲観的な言葉もある。

今の Last.fm が当初の輝きを失ってしまった、と感じていた人が多かったのは意外だった。僕はそこまでは思ってなかったので(日本語版が残念すぎるというのはいつも思ってたけど)。ネズミは沈みかけの船を敏感に察知して逃げ出すんだ、なんてことを言う人もいる(つーかコピペ化しとる)。CBS に買収された時はちょっと心配したけど、押しつけがましいキャンペーンとかくだらないプロモーションの場所にされたりとかいうこともなく、ユーザー本意でうまくやってたと思うんだがなあ。一時期ちょっと迷走した感じの時はあったけど。

なんか時評っぽい文章になってしまった。

2009-06-15

“X-Men Origins Wolverine” って日本で公開しないの!?

IE8 の互換表示モード

IE8 は、HTTP ヘッダまたは meta 要素で指定をすることで IE7、IE5 相当のモードで描画させることができるみたい。

それで見ると、前回試した漢文用スタイルシートは、IE6 どころか、IE7 でもまともに描画されてないことがわかった……。IE 6, 7 用には別のスタイルを用意して、条件付きコメントで使い分けをさせようか。しかしこうして見ると、IE8ってがんばったんだねえ。やはり IE は偶数バージョンに限るということか。

2009-06-07

はてなブックマークを使わなくなってだいぶたちますが、ときどきは過去にブックマークしたページを参照したい時もある。そういうわけで、はてなブックマークからエントリーを抜き出したテキストファイルを保存して hbookmark.txt としてデスクトップに置いてあるのだけど、これって人に見られたらひじょうに誤解されそうなファイル名だよなあ、と最近気づいた。

同様の経緯でデスクトップには hantenna.txt というファイルもある。

漢文用スタイルシートのテスト

古文ブログで使う用。古いスタイルシートがキャッシュで残ってると適用されないので、下の例と同じにレンダリングされてる時はリロードしてみてください。

子曰、「有徳者言。有言者ズシモ一レ徳。仁者勇、勇者ズシモ一レ仁。」(論語)

南宋朱熹、学問老イテ而弥。学者共トシ、称シテ晦庵先生(十八史略)

ヨリンバアラ一レクナラ(未だ始《はじめ》より是《かく》の如くならずんばあらず。)

タニケバ(サイ)(ガン)(ソ)
(コウ)(ケツ)霜雪

(怨歌行)

このマークアップはスタイルシートに対応してないブラウザでは次のようになる。これでも読めなくはない(これ重要)。漢文スタイルシート適用版では、送り仮名がよほど長くない限り本文の漢字が等間隔に並ぶので、読みやすくなってるんじゃないかと思う。

子曰、「有徳者言。有言者ズシモ一レ徳。仁者勇、勇者ズシモ一レ仁。」(論語)

南宋朱熹、学問老イテ而弥。学者共トシ、称シテ晦庵先生(十八史略)

ヨリンバアラ一レクナラ(未だ始《はじめ》より是《かく》の如くならずんばあらず。)

タニケバ(サイ)(ガン)(ソ)
(コウ)(ケツ)霜雪

(怨歌行)

マークアップは次の通りで、まあ面倒であることはたしか。(80桁で改行入れてます。)

<p><span class="kanbun">子曰<sup>ク</sup>、「有<sup>ル</sup><sub>レ</sub>徳者<s
up>ハ</sup>必<sup>ズ</sup>有<sup>リ</sup><sub>レ</sub>言。有<sup>ル</sup><sub>
レ</sub>言者<sup>ハ</sup>不<sub>二</sub>必<sup>ズシモ</sup>有<sup>ラ</sup><sub>
一レ</sub>徳。仁者<sup>ハ</sup>必<sup>ズ</sup>有<sup>リ</sup><sub>レ</sub>勇、
勇者<sup>ハ</sup>不<sub>二</sub>必<sup>ズシモ</sup>有<sup>ラ</sup><sub>一レ</su
b>仁。」</span>(論語)</p>

<p><span class="kanbun">南宋<sup>ノ</sup>朱熹、学問老<sup>イテ</sup>而弥<sup>々
</sup>篤<sup>シ</sup>。学者共<sup>ニ</sup>詩<sub>二</sub><span class="cat">-</s
pan>宗<sup>トシ</sup>之<sup>ヲ</sup><sub>一</sub>、称<sup>シテ</sup>為<sup>ス</
sup><sub>二</sub>晦庵先生<sup>ト</sup><sub>一</sub>。</span>(十八史略)</p>

<p><span class="kanbun">未<span class="ruby">ズ</span><sup>ダ</sup><sub>二</sub
>始<sup>ヨリ</sup>不<sup>ンバアラ</sup><sub>一レ</sub>如<sup>クナラ</sup><sub>
レ</sub>是<sup>ノ</sup>。</span>(未だ始《はじめ》より是《かく》の如くならずん
ばあらず。)</p>

<div class="kanbun">
<p>
新<sup>タニ</sup>裂<sup>ケバ</sup><sub>二</sub>斉<span class="ruby">(サイ)</s
pan><sup>ノ</sup>&#x7d08;<span class="ruby">(ガン)</span>素<span class="ruby"
>(ソ)</span><sup>ヲ</sup><sub>一</sub><br>
皎<span class="ruby">(コウ)</span>潔<span class="ruby">(ケツ)</span>如<sup>
シ</sup><sub>二</sub>霜雪<sup>ノ</sup><sub>一</sub><br>
</p>
</div>
<p>(怨歌行)</p>

問題は IE6 でどう見えるかだが……。

2009-06-04

スケジュール帳をなくしていみじうへこむ。

eMusic がまた実質上の値上げを行う(行った)。

いままで $11.99 で月50曲だったのが月30曲になる。この30曲というのは以前からユーザーだった人への特典らしく(既得権益!)、通常は月24曲となる。ていうか単価としてほぼ倍かよ。なんという暴騰。

日本円にして1,200円ほどで50曲をダウンロードできて結構お買い得感があったのだけど、それが30とか24曲となると、そこまででもない。アルバムにして4, 5枚だったのが2枚と何曲かという感じになってしまうからなあ。月あたりのダウンロード可能数は繰り越せないので、ちょっと使いにくい数字になってしまった。まあこれは数曲ずつでもダウンロードできるからいいんだけど。

僕の場合、インディ・レーベルで面白い音楽をやっているアーティストを探すのが eMusic の主な利用形態で、そういうある意味バクチ性の高いアルバムを買うのにダウンロード販売ってのは向いている。買うCDも7割くらいが「初めて聴くアーティスト」だったりして、そういう音楽の聴き方してる人は少ないかも知れない。でもそんな人には eMusic はおすすめよ。

2009-05-24

もう数か月前の話だけど、直ったかと思ったCDラジカセはその後しばらくして再び鳴らなくなった(ので処分した)。CD もそうだけど、ときどきラジオが聴きたくなる。

Julia Dales Amazing Beat Box Girl

リズムマシンどころかターンテーブルから中のトラックまでぜんぶ自前でやってしまうすごいお嬢さん。

Julia Dales Amazing Beat Box Girl high Quality High Definition

ビートボックスというそうです。

永遠はぐずの夢想

“Immortality is a procrastinator’s dream!”

“Boy on a Stick and Slither” は、棒の男の子 (boy on a stick) とヘビが淡々と皮肉な会話をしていく漫画。棒ってなんだよ、と最初思った。なんとなく好きで数年前から読んでいる。

皮肉というのは、自分の生のくだらなさに押しつぶされないために必要な抗生物質のようなものだと思うんだけど、なかなかそういう皮肉の健全さについて理解を示す人は少ない。そもそもみなさん自分の生をくだらないと思ってないようなので、あるいは僕は人生について買いかぶりすぎているのかもしれない。

だけど僕はなかなかみなさんのように R25 に書いてあることを真に受けたりするような諦めの境地には達せない。

なぜならテレビとフリーペーパーは電通の洗脳媒体であり、FX はインテリのパチンコであり、起業・転職支援はリクルートのファッションであり、ウェブはイニシアチブを取れず死にかけの正論の埋立地だからである。そしてそれらに翻弄されているその間にもアフリカでクロサイは絶滅にまた一歩近づいている。

情報はこうして人を分裂症へと導いていく。だから世の中のことは何も知らないほうがいいね。

そのために僕は毎日古文を読んでます。係り結びのことや、下二段活用の起源のことを考えていれば、時間はいくらでも過ぎていく。これまじでおすすめ。