2002-09-05

以前(2/27)WOOZLEさんから教えていただいていた、Socket CommunicationsBluetooth コネクション キット。CFサイズで本体からはみ出ないというのが売りなのですが、じつはちょっと前に買ってしまってたりします。CFサイズなのでメインの対象はPocket PCデバイスなんですが、PC用ドライバもあります。ノートPCのCFスロットがいつも空いていたので、これが使えれば3ComのワイヤレスBluetooth PCカードをはずしてPCカードスロットをつねに別の用途のために空けておけると考えたのですが……。

ドライバもちゃんと日本語版が用意されているので導入自体は簡単でした。デバイスの設定用のユーティリティで、3Comのアダプタのそれと多少流儀が違うのにとまどったものの、インストールは問題なく完了。C413Sでのダイヤルアップネットワークも問題なし。

……と、順調だったのですが、けっきょくドライバはアンインストールしてしまいました。使ってみると、いくつか不満が。3Comのほうを使い続けることにしました。

  • Windows用のドライバでは、いまのところOBEXプロファイル(ファイルをやり取りするためのプロファイル)をサポートしていない。
  • デスクトップに奇怪なアイコンを作る。

ひとつ目のほうはまあ、携帯電話に壁紙や着信メロディー送るとき使うくらいだったので(Palmデバイスには赤外線でも送れますし)、あきらめられなくもないのですが、問題はふたつ目。デスクトップにBluetooth管理用のアイコンを作るのですが、これがうるさいんです。ショートカットではない特別なオブジェクトなので削除もできず。いや、そのことじたいはまだ我慢ができるんですが、そのアイコンというのがこんなのなんですよ。

Bluetooth Neighborhoodアイコン

……あの、今回はご縁がなかったということで……。

ほんとに、これさえなんとかなれば使えるんですけど……。っていうか、ひょっとしてこれはなにかの試練なんでしょうか?

2002-09-04

PDAの雑談パート4。

出会ったすべての異性に初恋の人の面影を見いだしてしまう……ものなのかどうか、その答えはわかりませんが、すくなくとも確かなのは、PIMとしてのハンドヘルドというのはPalm Vxが登場した時点で、ひとつの完成形に達してしまっていたということです。(Palm OS 4.0以降でその多くがサポートされることになる、)カラー・ハイレゾの液晶とかWebクリッピングとか、外部メモリースロットとか、Bluetoothとか、そういったものはすべて、必要を満たしたあとに望まれるある種の過剰さに過ぎないのかもしれません。

知性を内に秘めたしなやかなフォルム。「世界でもっとも美しいものをこの手に所有している」という満足感と同時に、凛とした緊張感をも抱かせるそのボディは、触れると心地よく冷たい。媚を売るようなそぶりは一度もなく、それでありながらこちらが望んでいるものを、まるで僕自身より知り尽くしているかのように与えてくれる感動。

いまここに、はるかに美しく着飾り、より賢いはずのデバイスを手にしながら、いくらか豊満になったそのシルエットの背後に僕が見るのは、いちど捨てたはずのあのハンドヘルド、Vx。居並ぶPDAを横目に見ながら、剃刀に触れたような鋭い刺激にめぐりあうことはもうないのだろうかと、短いながらも濃密なあの半年間に思いをはせずにはいられないのでした。

……と、イヤラしい感じのネタを前回(9/3)載せようかと踏んでたんですが、あのニュースのせいでぜんぜん洒落になってません(笑)。なんだかなあ。

2002-09-03

PDAの雑談パート3。ふたたびBCN経由のニュース。今回はきちんとタイムリーですが内容が……。

来るべくして来たというのが正直な感想ですが、いざ現実のものになってみると、やはり残念のひとことでは片付かない特別な感情が沸き起こってきますね。m130やm50xなど、洗練された同社のハンドヘルドがPDA市場(というか消費者の選択肢)から消えていくことになるというのは寂しいものです。まあ、ハンドスプリングもパームコンピューティングも、ハンドヘルド事業だけで生計を立てている企業ですから、日本のPDA市場の温度を考えればやむなしというところなのでしょう。

さて、こうなってくると、ちらほらと噂にのぼりはじめていたPalmのOS5搭載新機種は日本では発売されないでしょう。CLIEがあるので、OS5日本語版にお目にかかれなくなるわけではなさそうですが(まあこれも断言はできませんけど)、Palmデバイスが大きく進化するはずの時期を前にしての主力撤退というのはなんとも……。

いや、市場とかは業界の素人が考えたってしょうがないんですけど、当面の個人的問題は……自分のm505が使えなくなったそのとき、なにを使って生きていけばいいのやら、ってことですよ。

2002-08-30

PDAの雑談パート2。ただし旬はおおきく逃してます(笑)。

PDAに興味を持つ非所有者を対象に、PDAで利用したい用途を聞いたところ、「電子メールの送受信」が75.7%でトップとなり、「住所・電話番号管理」(62.8%)、「メモ帳代わりに」(61.7%)が上位を占めた。
一方、PDA所有者の利用状況をみると、一番多かった利用用途は、「メモ帳代わり」の77.4%で、「住所・電話番号管理」(68.1%)、「スケジュール管理」(61.3%)と続く。

メールの送受信なんて携帯電話でまにあってるんじゃないですかね(笑)。上位3位を見ると、PDA非所有者の「利用したい用途」に「電子メールの送受信」が入っていてPDA所有者の「利用状況」には入ってません。逆に「スケジュール管理」は前者には入ってませんが後者では入ってます。回答者に携帯電話を持っていない人はおそらくほとんどいないでしょうし、非所有者の回答って携帯電話の利用形態に引きずられているような気もしますね。携帯電話でスケジュール管理している人はかなり少数だと思うんですが、むしろだからこそデジタルデバイスで快適にスケジュール管理ができるということに思い当たらない、みたいな。

スケジュール管理やメモなんて機能は、基本的には通信回線使わないので、携帯電話のメーカーが躍起になって充実をはかるというのはちょっと考えにくいです。そうなると、現在PDAと呼ばれているデバイス群が持っている本当のアドバンテージというは、(昔と変わらず)そういうひじょうにプライベートで地味な部分にこそあるような気もします。結論、PDAはスケジュール管理機能をおろそかにしてはいけません。

……。スケジュール管理は手帳型の道具でおこなうのが人間の尊厳だ、とまでいうと誰も賛同してくれないでしょうけど(笑)。

2002-08-29

米国ではThinkPad X30が発売されたようで(ThinkPad X Series – IBM)。シリーズ番号が30になっても最初のうちは20番台とはハードウェア的にそれほど劇的には進化しないだろうと踏んでX24を購入したのですが、それは予想通り。もうすこしするとBaniasというモバイルのすごいプロセッサが出るらしいので(あんまり詳しくないのでこんな認識しかしてませんが)、それまでX24を使っていこうという算段です。

ただ、X30のラインアップにはBluetoothとワイヤレスLANの両方を搭載したモデルが入ってきてますね。僕はダイヤルアップ接続にBluetoothを利用しているので、個人的な事情からいえばこのモデルを待てばよかったかな、とはちょっと思ったりしました。

一緒に発表されたUltraBase X3がようやくUSB(でもまだ2.0ではない)やRJ-45(LANケーブル)ポートを装備してくれたので、日本で発表されたらXシリーズのユーザーが殺到することでしょう(笑)。