久しぶりなのに、マクロの更新じゃなくてすみません。
A5504TのBluetooth
オブジェクトの送信ができるくせして、受信に対応していないというのはひどい。作為的。C413Sでは、たとえばPCで自由に画像を作ってPNG画像にして送信すれば、それを壁紙として利用できたのに、そういったことはできないことになる。PCやPDAから予定やアドレスを送ることもできない。メール経由とか外部メモリ経由ならできるかもしれないけど、それは他の携帯電話でもできることであって、なんのためのBluetoothなのかと。そういう用途をパケット網経由に限定させたかったとしか考えられません。
別に通信方式がどうとかでBluetoothがイイとか言っているのではなくて、たとえば「帰宅後にノートPCをデスクに戻し、サスペンドから復帰すると、すぐ隣にころがっていたワイヤレスマウスが使えるようになっている」とか「PCで入力した予定を、PDAや携帯電話でとくに特別な操作もなく確認できる」とか、自然にそういうことになったら素敵だと思うだけなんだけどな。それなのに出てくるのは不恰好なアダプタばっかりで、ようやくそれっぽいのが出てきたと思ったら、よくわからない不自然な実装。
おそらく、Bluetoothが描いている世界というのは理想主義的すぎるのだと思う(これは前から感じてたけど)。携帯電話のキャリア間ナンバーポータビリティすらすんなり実現できない企業に、純粋に使用者に利便性をもたらすだけのために、ハードウェアのみならずアプリケーションレベルでの統一など望むべくもないのかもしれない。
Bluetoothが欧州でしか成功していないというのも、(単にNokiaのホームグラウンドであるというだけではなく)そのあたりで説明できるような気がする。21世紀になっても、欧州の人文主義気質というか、人間の理性への絶対的信頼というか、そういう理想主義がやっぱりヨーロッパには通底してて、それが「ハードウェアのみならずアプリケーションレベルでの仕様の統一」という根拠なき統一事業を推進させる無意識のモチベーションになっているのではなかろうか。米国企業だけど、Appleが乗り気なのもそこでしょう。単なる通信規格と見るか、「人類の生活の変革の可能性」を見るかの違い。
なんてちょっと偉そうに言ってみたり。まあつまるところ、自分もちょっと理想主義的すぎるので、もうすこし現実を見ろという、そんな話(か?)。
こういう現象に名前はあるのでしょうか
なんだかんだといって、携帯電話の機種変更をするならたぶんA5504Tなわけですが、それを目前にしたこの時期に、現役のC413Sのアンテナ部分が破損。通信には影響ないけど、エライかっこ悪いです。
これはやはり、自身の買い替えが近いのを察した電子機器に必ずといっていいほど見られる、例のいじけ現象と見るべきかしらん。