Webマーケティングの職業倫理(うわ、モノモノしい)
SEO (Search Engine Optimization) なんて言葉がそもそも気持ち悪いと思ってたけど、特定の語句を検索結果のもっとも上位に叩き込んだ人が勝者のSEOコンテストとか、「生サナギ」の話とかを聞くと、ますます馬鹿馬鹿しい。
- SEOコンテスト開催 – DarkBlue
- http://www.sem-research.jp/sem/seo/20040506045933.html
- 生サナギ SEO
- http://www.sem-research.jp/sem/se_news_2004/20040507011930.html
「利用者に有用なコンテンツを確実に届けられるようにする(そして我々の顧客に関する情報は利用者に有用なコンテンツなのである)」とかいう理念を、タテマエでもいいから職業倫理として持ってるふりでもすればいいのに、こういうことをさも楽しそうにやられると、ほんとのほんとに自分たちのことを「検索エンジンを欺いて、特定の検索語から偏った結果を引き出させる技術に長けた人たちでーす」とみなしていて、しかもそれを恥じてもいないというようにしか考えられない。
同じようなくだらなさを、ポップアップ広告やそれに類する一連のWeb広告にも感じてるんですよ(FlashでWebページに覆いかぶさるように表示されるやつとか最悪)。あれも、単に邪魔なので嫌だというばかりでなくて、広告の製作者が、はなから「ユーザーが本当は見たくないものをいかに無理矢理見させるか」という発想でやってるのが露骨なので腹立たしいのですよ。あなたの顧客(広告主)の商品というのは「できれば見たくないもの」なんですか? と。
こういう感覚って、わかってもらえるかしらん。
雑誌の広告が、単にその雑誌の記事の合間に挟まってるノイズでなくて、雑誌そのものの性格や趣味といったものを反映して、さらにはそれを補強するような役割を負っている(つまり雑誌自体と共生関係にある)ことと比べると、Webの広告ってどんなもんでしょう。こういったことも、メディアとしてのWebの未熟さということになるのかもしれませんけど。