2004-05-07

Webマーケティングの職業倫理(うわ、モノモノしい)

SEO (Search Engine Optimization) なんて言葉がそもそも気持ち悪いと思ってたけど、特定の語句を検索結果のもっとも上位に叩き込んだ人が勝者のSEOコンテストとか、「生サナギ」の話とかを聞くと、ますます馬鹿馬鹿しい。

SEOコンテスト開催 – DarkBlue
http://www.sem-research.jp/sem/seo/20040506045933.html
生サナギ SEO
http://www.sem-research.jp/sem/se_news_2004/20040507011930.html

「利用者に有用なコンテンツを確実に届けられるようにする(そして我々の顧客に関する情報は利用者に有用なコンテンツなのである)」とかいう理念を、タテマエでもいいから職業倫理として持ってるふりでもすればいいのに、こういうことをさも楽しそうにやられると、ほんとのほんとに自分たちのことを「検索エンジンを欺いて、特定の検索語から偏った結果を引き出させる技術に長けた人たちでーす」とみなしていて、しかもそれを恥じてもいないというようにしか考えられない。

同じようなくだらなさを、ポップアップ広告やそれに類する一連のWeb広告にも感じてるんですよ(FlashでWebページに覆いかぶさるように表示されるやつとか最悪)。あれも、単に邪魔なので嫌だというばかりでなくて、広告の製作者が、はなから「ユーザーが本当は見たくないものをいかに無理矢理見させるか」という発想でやってるのが露骨なので腹立たしいのですよ。あなたの顧客(広告主)の商品というのは「できれば見たくないもの」なんですか? と。

こういう感覚って、わかってもらえるかしらん。

雑誌の広告が、単にその雑誌の記事の合間に挟まってるノイズでなくて、雑誌そのものの性格や趣味といったものを反映して、さらにはそれを補強するような役割を負っている(つまり雑誌自体と共生関係にある)ことと比べると、Webの広告ってどんなもんでしょう。こういったことも、メディアとしてのWebの未熟さということになるのかもしれませんけど。

2004-05-06

マクロ初学者向けドキュメントは少しずつ執筆しておりますです、はい。

だいたいISO 9660というのがあまりに貧弱なのです

うーん……。

Mac OS XのCD書き込み機能を使って、Mac/PCハイブリッドのフォーマットでCDを作成した時、日本語ファイル名を持つファイルがPCから読めるようになるのかどうか、ご存知の方がいらっしゃいましたらお教えいただけないでしょうか。

換言すると、Mac OS Xで作られるハイブリッドCDの、PC向けの方はいったい何のフォーマットなのかということになるのでしょうが如何……。

2004-04-23

サーチクロス速捜Xというのは、ぜんぜんなんの関係もないもの同士なの?

いや、ネーミングのセンスが似てしまったというのは、偶然だとするとちょっと面白いなと。

cf. Re: ■速捜Xに上書きされました。 – サーチクロスの掲示板
http://www.villagecenter.co.jp/cgi-bin/searchx3.cgi?L=243&X=1

2004-04-20

ここに書きながら構想を立てる

前回の続き。

  1. そもそもアプリケーションのマクロとは何なのかということがわからない。
  2. そのアプリケーションのマクロで、どういうことができ、どういうことができないのかがわからない。
  3. そのアプリケーションでマクロを利用する手順がわからない。
  4. マクロの記述言語の仕様がわからない。
  5. APIやアーキテクチャなど、プラットフォーム固有の約束ごとがわからない。
  • 番外編 上記のレベル区分でのどこがわからないのかがわからない(メタわからない)。

対象にするのは、1〜5のどれがよいのか。既存のリソースとかぶるのは避けたいのですが、こうしてみると、「TX-Cマクロ講座(第1回)」と「TX-C プログラムの作り方 」は、どちらも上記の分類でいうところの3をサポートするものですね。

1と2は、あまりにも「当たり前すぎる」とされて、これまでだれもわざわざ書かなかったところ。4と5は、あまりにも面倒すぎるのでだれも書かなかったところ。1, 2の情報は、掲示板でそのつど言及されるなどという形で提供されていた。4はWZの場合、みんな「Cの入門書を」といって(口の悪い言い方をすれば)逃げてきた。5については、TXC.TMLに記述されている以外のことについては、事実上ヘッダファイルを読めということになっている。

と、このへんで識者諸氏の反応を窺いたいところですが、M.Shibataとしては、今のところ、1, 2, そして番外編に属する人々向けのドキュメントを書くことにしようかと考えています(その全部をカバーするかどうかはまだわからない)。

僕は「Cの入門書を書くことは、男であれば誰でも死ぬ前に一度はやっておきたいことのひとつであるはずだ」、と考えているので、ここで4を選ばなかったことについて想定される、「面倒だから避けているのだ」という批判は妥当なものでなく(と先手を打つ)、これは今回想定している、ひとつの文書で終わるような内容ではないからです。5は、たぶん必要とされているので、基礎的な部分についてくらいはなにかあったほうがいいとは思いますが、こんなのはVCのWebにあってしかるべきシロモノだという気がしなくもないです。

最初に「マクロについてなんか書く」と決めた時は、なんとなく3に該当するようなことを書くんだろうなあ、と、想像していたのですが、それよりも、初学者に適切な学習の道程を示すほうが、教育的効果は高いかもしれません。

2004-04-19

「……知ってのとおり、既知の知、われわれが知っていると知っているものが存在する。また、既知の未知、われわれが知らないと知っていることもある。しかしまた、未知の未知、われわれが知らないと知らないでいることもあるわけだ」

アメリカ合衆国国防長官 ドナルド・ラムズフェルド

メタわからない

「最初から最後まで一貫して責任を持って」などと釘を刺されてしまいましたが、KITIさんは昨日紹介した「TX-Cマクロ講座」のように第1回が出たきりで止まってしまった、みたいなことになるのを懸念されているのでしょう。「KB」のこともありますしね(でもKBは、ほんとにほんとにちょっとずつだけど更新してますからね)。

先におことわりしておきますと、尻切れトンボに陥らないための策という意味でも、連載講座みたいなスタイルでは、はじめからやらないつもりです。網羅的なものまで書くほどの熱意は――お金をくれるなら考えますが――さすがにありません。特定のスキルのユーザ層を対象にした単発の記事です。

ところで、「WZのマクロがわからん」というのにはいろいろなレベルが考えられるので、どのレベルの人々を対象としたものを書くのかをはっきりさせる必要があります。そうしないと、書かなくていいことを筆が進みやすいからというだけの理由で書いてしまったり、書く必要があることを説明がめんどくさいからという理由で省いてしまったりします(ここ、誰かに読んでほしいとこ)。

  1. そもそもアプリケーションのマクロとは何なのかということがわからない。
  2. そのアプリケーションのマクロで、どういうことができ、どういうことができないのかがわからない。
  3. そのアプリケーションでマクロを利用する手順がわからない。
  4. マクロの記述言語の仕様がわからない。
  5. APIやアーキテクチャなど、プラットフォーム固有の約束ごとがわからない。

だいたい上記のように分類できると思います。あと、番外編として、「上記のレベル区分でのどこがわからないのかがわからない」という「メタわからない」というのを付け加えてもいいかな。「メタわからない」人の場合、スキル的には1〜3の中にあるわけですが、自分が必要としている情報を得るのにふさわしい質問を組み立てることができないので、Web掲示板などで、一見すると4や5のレベルに属するような内容の問いを発してしまったりします(そしてそのあとにはすれ違いの悲劇が続く)。