2004-04-19

「……知ってのとおり、既知の知、われわれが知っていると知っているものが存在する。また、既知の未知、われわれが知らないと知っていることもある。しかしまた、未知の未知、われわれが知らないと知らないでいることもあるわけだ」

アメリカ合衆国国防長官 ドナルド・ラムズフェルド

メタわからない

「最初から最後まで一貫して責任を持って」などと釘を刺されてしまいましたが、KITIさんは昨日紹介した「TX-Cマクロ講座」のように第1回が出たきりで止まってしまった、みたいなことになるのを懸念されているのでしょう。「KB」のこともありますしね(でもKBは、ほんとにほんとにちょっとずつだけど更新してますからね)。

先におことわりしておきますと、尻切れトンボに陥らないための策という意味でも、連載講座みたいなスタイルでは、はじめからやらないつもりです。網羅的なものまで書くほどの熱意は――お金をくれるなら考えますが――さすがにありません。特定のスキルのユーザ層を対象にした単発の記事です。

ところで、「WZのマクロがわからん」というのにはいろいろなレベルが考えられるので、どのレベルの人々を対象としたものを書くのかをはっきりさせる必要があります。そうしないと、書かなくていいことを筆が進みやすいからというだけの理由で書いてしまったり、書く必要があることを説明がめんどくさいからという理由で省いてしまったりします(ここ、誰かに読んでほしいとこ)。

  1. そもそもアプリケーションのマクロとは何なのかということがわからない。
  2. そのアプリケーションのマクロで、どういうことができ、どういうことができないのかがわからない。
  3. そのアプリケーションでマクロを利用する手順がわからない。
  4. マクロの記述言語の仕様がわからない。
  5. APIやアーキテクチャなど、プラットフォーム固有の約束ごとがわからない。

だいたい上記のように分類できると思います。あと、番外編として、「上記のレベル区分でのどこがわからないのかがわからない」という「メタわからない」というのを付け加えてもいいかな。「メタわからない」人の場合、スキル的には1〜3の中にあるわけですが、自分が必要としている情報を得るのにふさわしい質問を組み立てることができないので、Web掲示板などで、一見すると4や5のレベルに属するような内容の問いを発してしまったりします(そしてそのあとにはすれ違いの悲劇が続く)。