最近翻訳やってないなあ。一年以上前にやった、ほぼできかけのやつがあるんですが(こう書くともったいぶってるような言い方だ……)、作者に出すメールの英語を書くのが面倒でやってない。
Subversion の Windows 用バイナリが、CollabNet のサイトにユーザー登録しないとダウンロードできなくなってる! と、思ったら、ソースのダウンロードのツリーにさりげなく Windows 用バイナリの ZIP があった。
にを
古文を読んでいると、現代の感覚では捉えがたい助詞の使われかたに出くわすことは多い。「に-を」と続く助詞もそのひとつ。現代語じゃ使ってない、はず。
- いまは、限りありて絶えんと思はん時にを、さることはいへ。(枕84・里にまかでたるに)
- 御簾の前にて、人にを語り侍らん。(枕87・職の御曹司におはします頃、西の廂にて)
- ……さらば、それにをありしことをばいはん、とてあるに、……(枕161・故殿の御服のころ)
- いかでかかるついでに、この君にをたてまつらむ。(源氏12・須磨)
- まづまことの親とおはする大臣にを知らせたてまつりたまへ。(源氏22・玉鬘)
- また、さやうにを人知れず思ひ置きたまへ。(源氏52・蜻蛉)
それにしても grep できるテキストファイルがあるのは便利。読んでないのに源氏から用例を拾える。
gvim
清水川さんが乗り換えてしまったという gvim。いつの間にか、iminsert なんて変数ができてて、Esc でコマンドモードに戻ると IME がオフになったりするようになっていた。昔からそうでした? だとしたらその時は気づかなかったのか。
そういうわけで、じゃあいよいよ乗り換えてみるかと少しいじってみたんですが、やっぱり日本語に弱いのは正直きつい。これはプログラマのためのエディタだ。そもそも「行を折り返す」ということ自体が例外的なケースという目線なので、その時点で自然言語の文章(ようするにこういう普通の文章)をせこせこ書くのに向いてない。プログラマだから普通の文章も gvim で書くというのはかっこいいけど、俺プログラマじゃないすから。これを使おうというのなら、テキストエディタで日本語を書くというこれまでやってきた作業において抜本的な習慣の改変を迫られることになる……。ていうか、それって VZ と整形マクロの世界に逆戻りだよなあ。
「折り返しは必要か」とか、「禁則は必要か」とか、ものすごく根本的なところを己に問い直さないと gvim 常用には踏み込めない。だけど今、21世紀じゃん……。
UAX #14, #29 を実装していてマクロ言語が Python のエディタ、どっかにないかなあ。誰か作って!!
(整形処理をせずに)折り返し表示でずらずら普通の文を書いている時の数少ない欠点は、バージョン管理した時に diff がものすごく見づらいこと。でもそれは、折り返して表示してくれる diff があればいいことなんですよ、ほんとは。
でもいろいろ考えさせられた。
シールをめくると
そういう意味じゃないよ。
追記: Safari で写真が表示されてなかった。
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