2008-03-10

雑談。ウルトラモバイル PC (UMPC) について。

Asus の Eee PC はストレージ (SSD) が 4 GB しかないので、これにオフィスアプリを入れて仕事ばりばりという使い方は想定されていない。ウェブとメールができて、調べものやブログ更新のお供にでも使えればよいという割り切りで使うんだ、ということになっている。

Eee PC は、日本では Windows モデルしかないみたいだけど海外では Linux モデルも販売されている。カジュアルな用途に使う軽量マシンなら Windows である必要はないからか(購入時にどの程度選ばれているのかは知らないけど)。Linux で SSD で WiFi =クール! という感じなのかな。

ところで、Eee PC に先立つこと半年ほど前、Linux ベースでシリコンドライブで WiFi な(しかも Eee PC よりも垢抜けたデザインの)小型ラップトップを発表した会社があった。しかし、そのとき人びとはそれを「こいつはなに言ってんだ」という冷酷な反応で出迎えた。コンセプトが理解されないまま、結局その製品、Palm Foleo はお蔵入りになってしまった。おお、ジェフ・ホーキンスに石を投げた者どもに災いあれ。

もちろん彼の説明した Foleo の位置づけがどうにもぴんとこない代物だったことは確かで、「スマートフォンにアシスタントが必要になる」というのはいま聞いてもラディカルすぎる。ジェフ・ホーキンスは頭がよすぎるんだよ。しかし彼の能書きをすべて忘れたうえで見てみれば、このデザインの UMPC が出たら買ったという人は(いまなら)少なくないだろう。

おそらくホーキンスは彼の未来予想を必死になって説くよりも、黙って Foleo を封筒から取り出して見せたりすればよかったんだと思う。そうすれば、あとはヤられた消費者のほうから「これは、これからは○○の時代ですよ、という△△社からのメッセージなのだと思う」なんてのぼせたレビューを書いてくれたりしたんじゃないの。