2007-07-07

更新情報

Google 関連のニュースを追いかける情報サイト、Google Blogoscoped が5月に掲載した Aaron Swartz へのインタビュー A Chat with Aaron Swartz の日本語訳を、「Aaron Swartz インタビュー」として公開します。長くてたいへんだったよ。話題は Google に限らず語っており、彼の近況がうかがえます。

公開にあたって Aaron に写真の許諾について(お知らせもかねて)メールしたのですが、その過程でちょっとおもしろいハプニングが。Aaron にあてたメールを、僕はついでにインタビュアーである Google Blogoscoped の Philipp Lenssen にもカーボンコピー (CC) で送ったのですが、これが Gmail の UI の意外な落とし穴を明らかにしたという話で、Philipp はそれをさっそく記事にしてました。

どういうことかというと、英語版の Gmail では、自分あてのメールはたとえば「mshibata to me」といったように、「me」に置き換えられて表示されるのですが、Aaron のアドレスが me@aaronsw.com だったため、Philipp は(CC でなくて)すっかり自分あてのメールだと思ってしまったという次第(アドレスの @ 以降は省略して表示されるのです)。文面は完全に Aaron 宛ての内容なので、彼からすればとても困惑したに違いない。ごめんね。「君のメールは Aaron に転送しておいたよ」というやさしい Philipp からの返信がきて発覚。詳しくは記事のほうを。ネタを提供できたのでよかったと思うことにしよう。

インタビューもクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開されたものですが、記事で使用されている写真もクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(スタイルシートのせいでわかりにくいけど、写真はリンクになってます)。そうでなかったら撮影者に許諾を得なきゃならなかったから、たぶん文字だけのページになってたと思います。自信がないので英語のメールを何通も書くのはしんどいのよ。そういうわけで、クリエイティブ・コモンズのおかげでボリュームを落とさずにスムーズに二次著作物を出せた、ささやかな一例とはいえるかもしれません。

Google Blogoscoped は(コンテンツが前述の通りクリエイティブ・コモンズ・ライセンスなので)、有志による追っかけ翻訳で中国語版ができている。Google 大好きっ子はだれか日本語版を用意してみてはいかがでしょう。ただし更新頻度は高い。