2009-04-20

思い出は美化されているというところ(キャミーのスライド部分)が面白かった。荒いドット絵の世界を通してわれわれが頭の中で補完して抱いていたイメージというのがあって、そっちのほうを新しい技術で「再現」するというわけだ。なるほど。すごくなってるのに違和感がないという秘密がこれか。この発想は覚えておきたいな。

VAIO type P

サブノート的な役回りの PC の永遠のテーマともいえるのがユーザーデータの同期という問題。

軟弱者と言われそうだけど、ファイルは Dropbox、ブックマークは Xmarks でいいやということに。バックアップも考えなくていいし。どっちもすごいサービスなので日本語の紹介記事もいっぱいあると思うし、知らなかった人は一度試してみるといいですよ。

ネットに接続する手段の豊富な type P はこういうサービスに頼ってしまったほうが楽です。

2009-04-16

Last.fm が米英独以外でのラジオストリーミングを有料化(Subscribe ユーザー限定の機能に)するという。これらの国以外からは広告を取っていないからというのがその理由。これはわからなくもない。サイトがどんどん多機能化していく反面、有料オプションである Subscribe はここ数年存在感がどんどん薄くなってきていた。かつてはサイトのあちこちに Subscriber になったときの特典の宣伝とその登録へのリンクが置かれていたのに、最新のデザインではページの一番下、レイアウトでいえばフッタのようなところに紛れてリンクがひとつあるだけだ。無料でできることは増え、ユーザーからしてみれば嬉しいのだけど、一方で僕などはこれどうやって収益化するんだと心配になっていた。個人的にはいつも年末に寄付として一か月 Subscribe してたけど。サイトの広告なんて日本の諸サイトと比べたらじつに慎ましやかなものだし、ラジオのストリーミングには広告はまったく入らない。新しいユーザーには Subscribe オプションがあることすら知らなかったという人もいたのではないか。

米英独以外でサービス停止という最悪のパターンではなかっただけましか。しかし日本法人はなにやってるんだ。広告が取れない国じゃないだろうに。

でも正直に告白すると、最近はあんまりストリーミング聴いてなかったです。

openssl コマンドでファイルを暗号化

そのままなんだけど、openssl コマンドで、ファイルを暗号化できる。コマンドの詳細については「OpenSSLのコマンドラインプログラムの使い方 – builder by ZDNet Japan」あたりを参照されたい。

で、openssl は、Windows 環境でも Subversion をインストールしていると一緒に入ってるんですね。

とりあえずのファイルの暗号化なら、これでいいような気がした。

2009-04-11

テオ・ヤンセン展

先週だけど、テオ・ヤンセン展に行ってきた。12日までだけど、おもしろいので行ってみるといいですよ。実際に動かすデモもある。

この人のことを初めて知った当時は、この人の作品はまだ風を受けて歩くだけだったのだが、いつの間にか進化していて、なんと風を溜めて、無風状態でも動けるようになっていた。もちろん電気なんかじゃないよ。

会場は撮影オーケー。

ウォッチメン

映画「ウォッチメン」観た。コミックそのまんま、それ以上でも以下でもなく、原作をありのままに映像化したという映画だった。原作のどのコマが映画の何分目にと対応付けができそうなくらい。「これは映画ではない」という批評もあったけど、僕は映画というジャンルにとくに愛着がないので、絵がかっこよければたいがい満足してしまう。(「絵は綺麗だった」というのは映画監督にとっては侮辱に聞こえるらしいけど。)

外国人数人のグループが、日本語版の「だれがウォッチメンを見張るのか」(「ウォッチメン」 in katakana word)というコピーが doesn’t make sence だという議論をしてた。”Who watches watchmen?”、「だれが見張りを見張るのか」。

上映後、「難しすぎるよねー」と話している人もいた。そうかもね。

終わりの方、オジマンディアスをぶん殴るナイトオウルの振る舞いは原作にはなくて、しかしこれのおかげで原作にあったエンディングの後味の悪さのようなものがずいぶん軽減されているな、とは思った。ほんのちょっとのニュアンスの違いだけど。

2009-04-04

宇宙ゴミ問題とかいって、自分たちだって宇宙のゴミみたいなもんじゃんね……。

VAIO type P

さて、話題的にまだ盛り上がってるのか盛り上がってないのかよくわかんないけど、ほぼ毎日持ち歩いてますよ。ThinkPad の出番が激減した……。やはり軽くて小さいほうに流れてしまう。

自分の場合ほとんどテキスト書きが主な用途で、テキストエディタをウインドウ最大化にして大きなフォントで表示させると、ちゃんとしたキーボードと相まってけっこう快適に入力できる。辞書アプリなんかも表示フォントを大きめにして最大化で使う。普通の Windows PC というよりは、Vista で PDA っぽい環境を作っているような感じで。そのうえで、必要とあらば Windows なのでウェブブラウザもコマンドプロンプトもあって便利、みたいな。

テキストエディタなりワープロなりでなにか書いていくデバイスとしては便利。

Vista 触るのじつはこれが初めてなので、チューニングするにもまだよくわかってないんだよね。もっと軽くなるんならなるに超したことはないんだけど……。

システムの DPI は 120 (125%) にしている。もっともこれでも焼け石に水で、本当は 144 (150%) とか 192 (200%) にしてちょうどいいくらいだ。だけどそこまでやると Windows の基本的なダイアログですら画面におさまらなくなってしまう。そういうわけで仕方なく 120 に。ただし、そうしたうえで、さらにエクスプローラなんかはアイコンのテキストのサイズを上げている。

DPI を上げるとほとんどのアプリでタスクバーやタスクトレイのアイコン類が綺麗にスケールせず、醜くなってしまうんだけど、type P の場合、なんせ解像度が高すぎるので、ちょっとくらい DPI を上げたところで、アイコンはちゃんと表示されてるかどうかなんて気にならないくらい十分に小さい。

プリインストールされている VAIO の基本的なユーティリティ類は、DPI 120 にするときちんとラベル等を表示できなくなる。これはソニーが悪い。とはいえ、たいていはデバイスの設定とかなので、標準 DPI の状態で設定を済ませておけば、あとはあんまり困ることはない。

DPI を 120 に上げても、ほとんどのアプリでデフォルトのフォントサイズでは小さすぎてしまう。なので結局アプリ側の表示設定も変えることになる。それならシステムの DPI は 96 のままでもいいのかもしれない。ただしそうするとアプリの表示設定の影響を受けないダイアログなんかはえらい字が小さくなってしまう。難しいところだ。

なまじ UI にグラフィカルな要素を取り入れているアプリほど、DPI を変えるとガタガタになってしまう。

要するに、いまのところ解像度の高さはめんどくさいハードルにしかなっていない。文字を打ちはじめると、あんまり気にならなくなることではあるんだけどね……。

とはいえ、もし type P が 380 × 800 ピクセルのディスプレイとかだったら、いまどきだれも欲しいと思わなかったと思う。