2006-07-26

(今日のは雑談です。)

提携発表の時点でなんとなくいやな予感はしてたけど、やっぱりLast.fmの日本版は残念な展開で始まった。ラジオ聞けないんだって。それで「FM」はないよ。ラジオは今秋開始を目指してるそうなので、その点ばかり非難するのは早まってるのかもしれないけど、「Love/Banできるラジオ」というのがLast.fmのキモなんだから(それをコピーにもしてたし)。

提携発表時の

“俺ラジオ”作れる「Last.fm」が日本進出

あなたが好きそうな楽曲を探し出し、ラジオのように流してくれる――英国生まれのそんなサービスの日本版が今夏オープンする。その名も「Last.fm」。最後に行き着くFM局、という意味だ。

というのが

音楽SNS「Last.fm」日本版がオープン

PCの楽曲再生リストを共有でき、おすすめ楽曲を教えてくれる「Last.fm」日本版が公開された。

ではずいぶん印象が違う (ITmedia)。プレスの人がすごく気を使った表現をこしらえたに違いない。

Last.fmのプレーヤーも日本版はラジオ再生機能がない。なにそれ。黙々と曲名にタグとか付けてむなしいひとり遊びをするためのおもちゃです(←言い過ぎ)。

サイトの翻訳は行き届いているので、本家(英語版)と同じスペックで日本語UI版というだけならよかったのに。

いや、それよりもなによりも、これまで本家を利用していた日本のユーザーを問答無用で(ラジオ機能のない)日本版にリダイレクトしたというのが気に入らない。そしてそのこと(本家にある一部の機能がないこと、そしてそもそもリダイレクトしたこと)についてどこにも説明がない(リダイレクトしたというのは僕はImpress Watchの記事で読んで知った)。このときばかりは売られたとすら思いましたぜ。やさぐれてるのはそのせいです。

ページの左下に言語切り替えのリンクがあったのでこれを “English” にしたら本家の体裁に戻りました。

スクリーンショット: ページ左下の言語切り替えのリンク

すでに英語版のLast.fmのプレーヤーを使っている人は、わざわざラジオ機能のない日本版プレーヤーに乗り換える意味はありません。というか、ラジオが聞けるまで日本版は単なるだらしのないSNSに過ぎません。英語版でもUIが英語になってるだけで日本語は使えるので、いますぐ始める人は英語版でやろうね。エキサイトの中の人は、SNSなら日本人は適当にグルーミングしあって喜んでくれるからちょろいぜとか考えてませんか。そんなことないですか。だといいですけど。

(なんかどうしても、音楽サービスというよりはエキサイトが出来合いのSNSプラットフォームと日本地域のユーザーをカネで買ったという印象しか持てないんですよね……。心がピュアじゃないから? ちがう。いままでLast.fmを利用していた日本のユーザーへの説明(どうやったらまたラジオが聞けるようになるのか、など)がないからだ。)

個人的にも、日本版でラジオが始まったって、流す楽曲について日本版が独自に契約を結んでいくのなら、僕の好きなアーティストの曲が流れるようになるのは遠い先の話に違いない。そういう意味でも自分はとうぶん本家英語版だなあ。

そういえば、エキサイトIDの人は英語版にしたらラジオが聞けるようになるんだろうか。