最近は、wxWidgetsに興味が出てきてます。なんかハマるものがだんだんマニアックになってきてるなあ。
IBM部品センターに電話してThinkPadのキーボードを注文。参考、「ThinkPad:保守部品の購入について」。ちなみに8,130円でした。これに送料1,000円と消費税がかかります。
いいかげんコメントもらっているマクロの直しをしないと。
唐突ですんません
最近読んだとある本にすごいことが書いてあったので自分用メモとして引用。
一八三三年セイラムで行われた演説には、「(スコットランドの小説家、サー・ウォルター・スコットによる)ウェイヴァリー小説のようなロマンスの連作によってニューイングランド史を解き明かすことの重要性」という長い題名が付いている。この二七ページに及ぶ論文のなかで歴史作家は何を題材とするべきかという、この当時盛んに論じられた問題をとりあげているばかりでなく、実際の歴史をどのように扱うかといった方法にまで論を進めている。それを一言で言えば、歴史から役に立つ部分だけを選択することの必要性を訴えているのである。
クェーカーに対する迫害、ロジャー・ウィリアムズやハッチンソンに関する論争、絶えず開かれた宗教会議、かつて行われた教会の監視、こうした事柄は読むにあまりにも退屈であり、人の感情をそこない、疎外させてしまう。たしかに、それらは真実であり事実である。しかし、知りたいとは思わない事柄であり、知ったところで特により賢くなるわけでもない。さて、歴史ロマンスを書こうとする作家は多くの雑多な素材から選択しなければならない。彼は、わたしたちを連れ戻そうとする時代が英雄の時代であり、その時代の思索にわたしたちを立ち返らせることを覚えていなくてはならない。英雄も近侍の人にはただの人であるように、すべての真実が記録された時代は英雄的ではありえない。それゆえに、作家は役に立つ事実のみを記録すべきである。いうなれば、麦とワインと油とを穀物容器に入れ、残りのすべては腐らせ燃やしてしまうべきである。さらに言えば、作家はたしかに真実を述べるべきである。しかし真実のすべてを語ることはない。それをすれば、混乱と不調和が生じてしまう。
大西直樹『ピルグリム・ファーザーズという神話』より。引用内で引用されている論文を書いた人はマサチューセッツ出身の政治家・法律家、ルフス・チョウト(1799-1859)。いろいろ思うところはあるけれど、とりあえずこれぞアメリカンって感じ。
本の中身についてはリンク先Amazon.co.jpの解説参照。歴史を知っている人には常識なのかもしれないけど、僕は知りませんでした。