2006-04-23

ThinkPadが入院中で(ヒンジが割れちゃった)、代わりの環境を立ち上げるのに手間取ってこの件についてなかなか書けなかったのですが。

ビレッジセンター社長が交代、ウェブ掲示板を閉鎖
http://slashdot.jp/articles/06/04/21/017229.shtml

センスいい見出しです。しかしスラッシュドットはVZの話ばっかりだ(苦笑)。余談ですが「普通は「社長の判断=社の判断」なんだから「社の方針変更により」と書く所でしょ」と指摘した人は文体に敏感ですね。もっともそう書いちゃった原因は「社長と社員の間で確執」なんてことじゃないと思いますけど(、これについての僕の考えは邪悪なのでちょっと書けない)。

殴り書きのような釈明だけつけて、猶予期間を与えないでユーザー交流のスペース(最期だけ「サポート掲示板」とか書いてるけどさ……)を封鎖するというのは、熱心なユーザー・コミュニティが築かれていたソフトウェアならたいへんな騒ぎになるところで、ユーザーの冷静なのはつまりはまあそういうことなんだとベンダーさんには理解していただきたいところですが、さわがれなくてよかったねとか思ってそうでこわい。

VCはWZそのものをシュリンクさせていくつもりなのかと最初は思ったのですが、その後チュートリアルでマクロを公開してたりするところをみると、そういうわけでもないらしい(といっても、たぶんバージョンアップはもうないだろうけど)。

また、閉鎖発表と同時に即掲示板をロックするということは、既存のユーザーたちに避難場所を作る余裕を与えてないってことだから、「新社長の判断」というところのものには、たんにウェブ掲示板の運営はやめるという以上の思惑、現在のユーザー・コミュニティそのものにたいする価値判断が表れてるわけで、ちょっとこわいものがある。

ようするに、これって「WZもうやめ」とか「掲示板は荒れるからやめ」とかじゃなくて、「ユーザー・コミュニティいらね」ってことですよね。正直なところをいうとこれにはやっぱり悲しいと思ってしまった。なんだかんだいっても、自分は基本的にはここ (emptypage.jp) をあるWZユーザーのマクロ置き場という名目で作ってたので。